最初にやること

税理士 土井愛子

 

 4月のBizCafeミニは、「自分にあう、使える起業支援と使いかた」をテーマに当支援室代表の一尾さんから私たちの身の回りにある支援機関や補助金など使える!お話をインキュベーション・マネージャの視点から伺いました。

 支援機関に相談をする場合も、補助金を申請するにあたっても、まずは自分自身の棚卸をしたうえで、事業計画をしっかり立てなければ「自分の言葉で、自分のやりたいこと」を他人に説明し理解してもらうことはできません。

と今では言えるのですが、思い返せば私の起業は安易なものでした。

 私が独立して半年ほど経った時、ある方から糸井重里氏の『ぼくの好きなコロッケ。』の一文が送られてきました。

 その内容は・・・

 

 後から参入するものに場所なんか空いていない

 空いているとしても最悪の場所だけ

 前から居た人たちが面倒くさいと手を付けないでいた場所が少しだけ

     (中略)

 次の時代はいつでも、場所なんかなかったものたちの場所から始まっている。道具がなければ、自分で作る。人手が足りなければ、寝ないでも頑張る。そういう古臭い冒険心みたいなものが肝心なのだ。

 どこにも場所が空いていないということは、いつも新しい何かの出発であった。

Mie女性起業支援室
 

 私は、このメッセージを受け取って愕然としました。

 起業するのに際し、何も用意をしていない私へのダメ出しとエールでした。

 これから起業しようとする方、また新たなステージへのステップアップを考えている方、出発に際しまずはご自身のやりたいことをカタチにしてみてください。

 Mie女性起業支援室の5月のBizCafeミニのテーマは、『自分だけの「事業計画書」の作り方』です。

「事業計画書」と聞くと何だか堅苦しさを感じますが、そこは毎回わかりやすさで定評のある社会保険労務士の高原さんが、皆さんのカタチ作りのサポートをします。