【社労士の話】社会保険についての豆知識②

社会保険労務士 橋本 香菜子

今日のコラムは、前回からの続きで、個人事業主として起業した場合、社会保険の加入はどうすればよいかという点についてお話しさせていただこうと思います。
固い話にはなりますが、とっても重要なお話です。
少しの間お付き合いくださいね。

前回のコラムでは、社会保険は、基本的に「医療保険」「年金保険」「介護保険」の3つを指しますとお伝えしました。
これらの保険はみなさんがお仕事をしている・していない、会社員・自営業者問わず加入義務がある保険です。
それでは一つずつ見ていきましょう。

1≫「医療保険」はどうする?

現時点では、旦那さんや親族の社会保険の扶養親族として医療保険に加入されている場合と、ご自身で国民健康保険に加入されている場合のどちらかが多いのではないでしょうか。
「医療保険」は自営業者として仕事を始め、ある程度の事業収入が発生する場合は、個人で保険に加入する必要があります。国民健康保険に加入している場合はそのまま継続加入
していれば大丈夫ですが、扶養として健康保険に加入していた場合は国民健康保険に切り替え自分で保険料を納めるか、または自分自身が法人を設立してその法人の健康保険に加
入する等の対応をしなければなりません。

2≫「年金保険」はどうする?

現時点では、医療保険と同様に扶養親族(3号被保険者)になっている方、ご自身で国民年金保険をお支払いされている方のどちらかが多いかと思います。ある程度の事業収入が発生する場合は、個人で国民年金を支払う必要があります。(要は扶養親族であった方は、扶養を抜けていただく必要があります。)または自分自身が法人を設立すれば、その法人の健康保険に加入すると同時に年金保険にも加入する事ができます。この場合、国民年金保険以外に厚生年金保険にも同時に加入する事ができ、老齢や障害等によって年金を受給できる際の金額が増える事になります。

3≫「介護保険」はどうする?

上記1,2と同様にある程度の事業収入がある場合は、ご自身で介護保険に加入する必要があります。国民健康保険に加入している場合は、40歳になった段階で保険料に上乗せさ
れますし、法人の健康保険に加入している場合も同様です。

保険加入のお話は以上です。
もう少し詳しく話を聞きたい、今の自分の状況だとどうすれば良いか教えてほしいなどありましたら、ぜひ社会保険労務士までご相談くださいね。